デニム生地を知ることは、ジーンズを知ること。
デニム。私たちの身近にあって、様々な製品に使われている素材。 そのデニムについて、掘り下げて考えてみようというコラムの続編です。 ここで言うデニムとは、デニム生地を指します。 デニム生地にまつわる話は沢山あります。先のコラムではデニムの成り立ち、織り方や、染め方、表記単位であるオンスなどに触れました。 デニムの製造工程 どうのようにデニム生地ができ上がってくるのか。その工程は大きく分けてこのような流れになります。 ○撚糸 糸を束にして撚り(より)をかける作業。 撚りをかける事により、丈夫な一本の糸として使えるようになります。 撚りをかける回数 (撚糸の単位は、1メートルあたり糸が何回転したか)や 撚りの方向、糸の太さを変える、又は一度撚りをかけた糸を何本かそろえて逆方向に回転させて一本の糸にしたり等様々な方法があります。 撚りをかけた糸を染色するために綛(かせ)にします。 かせとは一定の長さで巻かれた輪っかの状態を言います。 ○染色
ロープ状に束ねた糸を合成インディゴ溶液の槽に端から順に浸けていき、引き上げてローラーで絞り、空気にさらして酸化さ